お彼岸のちょっとした雑学
3月18日は彼岸の入りです。
仏教において、私たちが生きている煩悩に満ちた俗世間が此岸(しがん)で、 此岸に対して、人々が欲や煩悩から解放された世界が彼岸(ひがん)です。
悟りの世界である彼岸を、死後の安らかな世界である浄土と捉えるようになり、現在のように亡くなったご先祖様に想いを馳せる「お彼岸」が定着していったようですね。
暑さ寒さも彼岸までという慣用句もありますね。
「冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぎ、しのぎやすくなる」
ところで、その頃によくみられる食べ物があります。 ぼたもち「牡丹餅」と、おはぎ「御萩」です。
牡丹の季節である春の時期のお彼岸に食べ、あずきの粒を牡丹に見立てたものの事を牡丹餅(ぼたもち)と言い、 萩の季節、秋のお彼岸に食べ、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものを御萩(おはぎ)と言う事が一般的な説とされています。
ご存知でしたか?
もう一つ、彼岸はサンスクリット語で「パーラム」、渡る事は「イター」と言うようです。
これをつなぐと「パーラミター」に。
あれ??
聞いたことのある音。
まーかーはんにゃーはーらーみーたーしんぎょう
これは有名な「般若心経(はんにゃしんぎょう)」の一節「波羅蜜多(はらみつた)」
大乗仏教の基本経典で、まさしく「彼岸へ渡る」事を説いたものです。
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